C0121
手形の裏書を入力したい。
回答
手形の裏書には対応していませんが、代わりの運用方法があります。
詳細
収支管理を正しく行うための運用方法と、会計ソフトでの仕訳取込をスムーズにするための運用方法があります。
目的にあわせて運用方法を選択してください。
以下の例をもとに、それぞれの方法の手順を解説します。
【例】
7月31日に、得意先Aから手形期日9月30日の受取手形を回収。
7月31日に、得意先Aから回収した手形を裏書きして仕入先Cに支払。
収支管理を正しく行うための運用方法
得意先Aからの回収の取引日付を手形期日の9月30日に修正し、仕入先Cへの支払の取引日付を手形期日の9月30日に修正します。
9月30日の回収と支払の取引で金額が相殺され、資金の増減は0となります。
この方法は、手形の裏書の取引を手早く入力できますが、書き出した仕訳を会計ソフトで修正する手間がかかります。
手順
- 得意先Aからの回収の取引を修正します(回収日:7月31日)。
ナビゲーションバーの分類[基本]から、[取引一覧表]ボタンをクリックします。
- [取引一覧表]ウィンドウが表示されるので、[業務区分]で「回収」を、[期間]で7月を選択し、回収の取引を表示します。
- 得意先Aからの回収の取引を選択し、[修正]ボタンをクリックします。
- [回収修正]ダイアログが表示されるので、回収の日付を手形の期日「9月30日」に修正し、[摘要]に手形振出人、手形番号などを入力して[OK]ボタンをクリックします。
- 仕入先Cへの支払の取引を修正します(支払日:7月31日)。
[取引一覧表]ウィンドウの[業務区分]で「支払」を、[期間]で7月を選択し、支払の取引を表示します。
- 仕入先Cへの支払の取引を選択し、[修正]ボタンをクリックします。
- [支払修正]ダイアログが表示されるので、支払の日付を手形の期日「9月30日」に修正し、[摘要]に手形振出人、手形番号などを入力して[OK]ボタンをクリックします。
メモ
[収支予定表]ウィンドウや[収支予測グラフ]ウィンドウでは、手形の期日に同じ金額の入金と出金が集計されるため、資金の増減は差し引き0となります。
注意
この方法で登録した取引を会計ソフトに書き出した場合は、会計ソフトでの仕訳の修正が必要となります。
会計ソフトとの連動をスムーズにする運用方法
この運用方法は、手形を資金(現預金などと同等)とみなし、受取手形を回収した時点で資金が増加し、その手形を裏書した時点で資金が減少したものと考えます。
手形の回収日と裏書の日が異なる場合は、実際の資金残高とは誤差が発生します。
この方法は、手形の裏書の取引を入力する手間がかかりますが、書き出した仕訳を会計ソフトで修正する必要はありません。
手順
- [資金設定]ウィンドウで手形を資金として登録します。
ナビゲーションバーの分類[導入]から、[資金の登録]ボタンをクリックして[資金設定]ウィンドウを表示します。
- コマンドバーの[新規]ボタンをクリックし、受取手形を登録します。
[金融機関名]:「受取手形」
[預金区分]:「その他」
- 得意先Aからの回収の取引を修正し(回収日:7月31日)、回収の取引の振込先を受取手形にします。
ナビゲーションバーの分類[基本]から、[取引一覧表]ボタンをクリックします。
- [取引一覧表]ウィンドウが表示されるので、[業務区分]で「回収」を、[期間]で7月を選択し、回収の取引を表示します。
- 得意先Aからの回収の取引を選択し、[修正]ボタンをクリックします。
- [回収修正]ダイアログが表示されるので、[口座]を預金口座から「受取手形」に修正し、[摘要]に手形振出人、手形番号などを入力します。
- [OK]ボタンをクリックし、修正後の内容を登録します。
- 仕入先Cへの支払の取引を修正します(支払日:7月31日)。
[取引一覧表]ウィンドウの[業務区分]で「支払」を、[期間]で7月を選択し、支払の取引を表示します。
- 仕入先Cへの支払の取引を選択し、[修正]ボタンをクリックします。
- [支払修正]ダイアログが表示されるので、[口座]を預金口座から「受取手形」に修正し、[摘要]に、手形番号や手形振出人などを入力して[OK]ボタンをクリックします。
メモ
得意先Aから受け取った手形は、得意先Cへの支払に当てたため、相殺された状態となります。
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