過年度の会計データを変更した場合は、過年度の変更内容を、次年度の会計データに反映(更新)する必要があります。
次年度更新を行うと、各種設定や前期繰越残高などが更新されます。前年度以前の過年度の会計データを変更した場合は、本年度までのすべての年度で更新処理が必要です。
次年度の会計データを更新するには、ナビゲーションバーの分類[メニュー]から、[ファイル]→[次年度更新]をクリックすると表示される、[次年度更新]ダイアログを利用します。
メモ:[次年度更新]が表示されないとき
[次年度更新]は、ファイルに複数年度の会計データが作成されており、現在開いている会計データが最新の年度ではないときに表示されます([次年度作成]の代わりに表示されます)。
注意:バックアップの勧め
ツカエル会計は、1ファイル内で複数年度の会計データを管理しているため、次年度の会計データを更新した後に、その更新内容を取り消すことはできません。次年度の会計データを更新する際には、バックアップファイルを作成し、保存しておくことをお勧めします。
●[次年度更新]ダイアログ
●[次年度更新]ダイアログの設定項目
項目 |
概要 |
[次年度] |
次年度の会計期間が表示されます。 |
[バックアップファイルを作成する] |
チェックを付けると、次年度の会計データに更新する前にバックアップファイルを作成します。 |
[ファイルの場所] |
バックアップファイルを作成する場所が表示されます。変更するには[変更]ボタンをクリックします。 |
[ファイル名] |
バックアップファイル名が表示されます。変更するには[変更]ボタンをクリックします。 |
[実行]ボタン |
次年度更新の設定をもとに、次年度の会計データの更新を実行します。 |
[キャンセル]ボタン |
次年度の会計データの更新を中止します。 |
過年度の会計データを更新した場合は、主に次の内容が次年度の会計データに反映されます。
・ | 繰越利益剰余金は更新される(個人の場合は元入金)。 |
・ | 貸借対照表の科目の前期繰越残高。 |
・ | 次年度の会計データにない科目は追加される。 |
・ | ライブラリに追加した項目は追加される。ライブラリを修正している場合は、再度修正する必要がある。 |
・ | 次年度の会計データにない手形情報は追加される。また、削除された手形情報は、次年度の会計データでも削除される。 |
・ | 手形情報を変更した場合は、次年度の会計データでも更新される。次年度の手形情報を修正している場合は、再度、修正する必要あり。 |
・ | 次年度の会計データにない固定資産は、追加される。また、削除された固定資産は、次年度の会計データでも削除される。 |
・ | 固定資産を変更した場合は、次年度の会計データでも更新される。次年度の固定資産を修正している場合は、再度、修正する必要あり。 |
・ | 次年度の会計データにない家事関連費の按分に関する設定(追加された行)については、追加される。 |
メモ:科目名の変更は次年度更新で反映されない
前年度の会計データの科目名を変更しても、次年度更新では、次年度の会計データに反映されません。
メモ:科目の重複
過年度の会計データで追加した科目が、次年度の会計データに登録されているときは、次年度の会計データのみに、追加した科目名称の先頭に「重複:」が付加されます。
メモ:かんたん取引帳の最新テンプレートを取り込んだ場合
前年度の会計データでかんたん取引帳の最新テンプレートを取り込んだ場合、次年度更新では次年度の会計データに反映されません。年度ごとに最新テンプレートを取り込んでください。
次年度の会計データを更新できない場合は、警告ダイアログが表示されます。次年度更新が行えない原因は、次のとおりです。
・ | 残高の貸借バランスが合っていない。 |
・ | 「複合」に残高がある。 |
・ | 仕訳に不明勘定が使用されている。 |
条件に当てはまる場合は、[仕訳日記帳]ウィンドウや[科目残高入力]ウィンドウなどで修正してください。